好きな色嫌いな色の解説

好きな色・嫌いな色集計結果を振り返って


好きな色ベスト5
1位 かっこいい・惹かれる・あわせやすい・無難・落ち着く・着回しがきく・痩せて見える・シャープ
やっぱりなあ、という感じです。本当に日本人は黒が好き。で、好きな理由を見ますと、「似合うから」と言う理由は省略しているにも関わらず、「あわせやすい」「無難」「着回しがきく」「痩せて見える」といったような、いわゆる実用性重視の内容が多く、この理由に対しては、「色のレッスン」の所でもお話しましたが、本当にそうかな?といった疑問符が付いてしまいます。
2位 爽やか・清潔感がある・気分が良くなる・海を連想する・空を連想する・水を連想する・シャープ・落ち着く・すっきりする・透明感がある・昔から好き
これもある程度予想のついた結果です。「青」は世界的に見ても非常に人気のある色で、海や空、水といった生命の源を想像させることもあるのでしょう。好きな理由も「清潔感がある」「透明感がある」「気分が良くなる」「すっきりする」などといった、精神的なリラックス等を与えられるものが多く出ています。その他に「昔から好き」といった理由が多かったのも特徴的でした。
3位 ピンク かわいらしい・やさしい・女の子らしい・幸せな感じ・気分が明るくなる・やわらかい・若々しい・なごむ
「ピンク」は、好き嫌いの好みが激しく出る色です。アンケートに答えていただいた方に女性が多かったというのが原因と思われますが、嫌いな色でもベスト3入りしています。女の子の甘い夢ややさしさを固めたような色なので、そのイメージがそっくり好みに表れています。この「ピンク」については、最後の総評でもう一度取り上げますね。
4位 元気になる・活発になる・シャープ・かわいい・目が行く
やはり基本色。「元気になる」「活発になる」といったような理由の通り、わくわくどきどきといった、血の躍動を感じさせます。「青」とは対照的にこれから何かを始めようとする活動の色ですね。
5位 オレンジ 元気が出る・暖かい・気分が明るくなる・疲れがとれる・かわいい・活動的になる
基本的には赤と似たような理由のようですが、「気分が明るくなる」「疲れがとれる」といった、温作用がプラスされています。赤よりは穏やかなせいでしょう。
■1位の「黒」以外は感情的に好き、といった理由が多く見られます。それから、アンケートをお願いした季節がやや寒い季節だったことも関係あるかもしれませんが、暖色が人気。黒人気は相変わらずですが、以外と無難な色に固まらず、個性的な色がランクインする結果となりました。■
嫌いな色ベスト5
1位 ピンク かわいらしすぎる・落ち着かない・安っぽい・下品・軽薄・子供っぽい・太って見える・バカっぽい
なんと好きな色の第3位に入った色。「かわいらしすぎる」は置いて置いても、「安っぽい」「下品」「軽薄」「バカっぽい」とさんざんな言いようです。これは上記の好きな色にも書きましたが、対象の大半が女性であったということに深く関係があると思われますが、あたかもこの色を着た女性が目の前にいるかのような感じです。この「ピンク」については総評で、特別にお話します。
2位 暗い・派手・怪しい・とっつきにくい・いらいらする・不健康そう・安っぽい・気分が悪くなる・いじわるそう・軽薄・下品・おばさんくさい・あわせづらい・宗教的
「紫」もピンクに次いで他を大きく引き離しました。「怪しい」「とっつきにくい」「不健康そう」「安っぽい」「いじわるそう」「軽薄」「下品」と、これまた人に対しての感情に近い理由が多くあげられています。紫は神秘の色であると共に、冷静の「青」と情熱「赤」の混ざりあった色でもあるため、不安定な感じを与えるのでしょうか。日本に置いては、昔から高貴な色とされていたのですが、現代人には不人気のようです。
3位 黄色 派手・奇抜・安っぽい・膨張する・明るすぎる・落ち着かない・浮く・あわせるのが難しい
「どちらかというと実用性の難しさが原因でランクインしたようです。「派手」「奇抜」「膨張する」「浮く」「あわせるのが難しい」など、見るのは好きだけど、と前置きされている方も多くいました。
4位 オレンジ 派手・子供っぽい・浮く・きつい・暑苦しい・強い・疲れる
黄色と似ているようなのですが、ちょっと感情的な面も入ってきています。「きつい」「暑苦しい」「疲れる」といった、エネルギーありすぎが原因のよう。おもしろいのは、好きの理由に「疲れがとれる」とあるのに、きらいな方には「疲れる」とある点です。いかに人によって、色の感じ方が違うかという見本ですね。
5位 浮く・あわせにくい・きつい
何故か全然人気がないんですね。一番の理由はあわせづらさにあるようですが、やれヒーリングだ、癒しだと騒いだ割には、自然の色が全然人気がないというのも意外な感じがしています。身近に緑が少なくなっているのも原因でしょうか。日本の新緑の美しさは、世界的にも類を見ないほどだと思うんですけどね。

■1位から3位までは手厳しいまでの酷評です。実際にお客様にお伺いしてみて思いますのは、やはり色そのものというよりも、その色を見て、何か今までの経験なり記憶を連想してしまうのではないかということです。その色を着ていた人がそうだったという方も多くいますし、そう見えてしまうという意見も多くありました。これは、好きな色にはあまり出てこなかった結果で、嫌いな色の方が、その方の感情や、思っていることを露見してしまうのかもしれませんね。■

*注*

このアンケート集計結果は2008年ころのものです。

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